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関東学院未来ビジョン

関東学院 未来ビジョン

関東学院中学校高等学校 校長 冨山隆

関東学院中学校高等学校

より良く生きる基盤をつくる6年間

本校では教育の基盤に「バランスの良さ」を重視しています。中学校高等学校で学んだ生徒たちはやがて大学へ進み、その後は社会人として自らの選んだ道を歩んでいきますが、その時に必要となるのは、ものごとを広く深くとらえる力だと考えているからです。
そのため、本校ではカリキュラムの構成が文理のいずれかに偏らないように配慮し、幅広い知を獲得できるように工夫しています。また個々の力に応じて、中学1年生から高校1年生までの4年間は学力の基礎をじっくりと固め、高校2年生と高校3年生の2年間では、将来的に生徒自らが真に望むような道に進めるよう幅広い視野としっかりとした判断力を育てていきます。
また文学や芸術を味わい、人間理解を深めるような感性を身に付けることも大切と考えて情操面での育みにも力を入れています。例えば毎年1月には、高校1年古典の授業の一環として、本校の卒業生(高44回)である観世流能楽師/清水義也氏を招いての謡と仕舞のワークショップを行っています。『敦盛』の演目について教科書の文字を追うだけではなく、生徒たちが自ら声を出し、能の衣装をまとって仕舞の動きをやってみる、そういったところに立体化する文学の学びがあると思います。
本校の生徒たちには貴重な6年間を活かしてぜひ豊かな人間性を身に付けてほしいと思います。本校がよりどころとするキリスト教の教えとともに、それらの時間が人間としての足腰をしっかりと鍛えるのではないでしょうか。
そのために、学校はこれからも焦らずたゆまず、生徒の育ちを後押ししていきたいと考えています。

数学と地理の必修化を通じ「正しく見る眼」を養う

一般的な学校教育の場では、便宜上生徒の適性を文系か理系かに二分化しがちですが、人間が実際に生活していくうえでその両方のセンスは切り離せないものと考えています。そのため本校では「文理に分けないカリキュラム」をテーマに、カリキュラムの再構築を行っています。
2019年度の実績としては高校に数学の必修化を進めました。これまで数学の授業は、高校1年次までは全員必修、2年次からは選択制としてきましたが、全員必修を2年次まで延長したものです。ただしその枠には柔軟性を持たせ、年間2単位コースと4単位コースのいずれかから選べるようにし、2単位コースには統計に触れる機会を設けています。
統計を学ぶ狙いは「数字の意味を正しく読み解く力を身に付ける」という点にあります。統計の考えを取り入れれば、ある物事とその物事が及ぼす影響はグラフで可視化することができます。統計的発想を身に付けることで、ある物事とある事象の因果関係・相関関係を正しく判断できるようになります。いわゆる“数字のカラクリ“に惑わされず、冷静に物事を見極められるようになるのです。
2020年度の予定としては、地理の強化に取り組みます。これは高校3年次で地理を必修化するというものです。
地理学には、風土の違い、土地ごとに異なる人々の暮らし、国家同士の関わりなど人間のあらゆる営みが反映されています。生徒たちは地理を深く広く学ぶことで、自身の周りを見渡して視野を広げる水平的思考と、自身の置かれている状況を客観的にとらえる俯瞰的な視点の両方を得られるはずです。
数学と地理の必修化を通じ「正しく見る眼」を養う
数学の授業

意欲を伸ばす英語授業

意欲を伸ばす英語授業
ベルリッツの授業
今後の大学入試改革では英語の4技能“聞く・話す・読む・書く”プラス“表現力”が重視されるとともに、英語の民間試験の導入の行方が注目されています。
その動きに備えて本校では2017年からベルリッツの英会話メソッドを取り入れ「聞く・話す」の強化を行っています。ベルリッツの授業の実施に際しては、通常の英語授業の連携を図るために、授業コーディネート専門の日本人教員も配置しています。英語の授業は通常の英語教員(日本人)と、ベルリッツの講師(外国人)、さらにコーディネーターが連携し生徒たちの学力を伸ばしています。
英語カリキュラムの改定以前の英検受験者は中学校・高等学校を合わせて約300名程度にとどまっていましたが、カリキュラム改定の取り組み以降、受検者は徐々に増え始め、2018年度は約800名へと増加、さらに2019年度は約1000名まで到達し、中学3年で準2級以上が4割を超すなど、生徒の学習意欲は飛躍的に伸びています。
生徒たちの学習意欲の変化は、「ターム留学」へのチャレンジ姿勢にも表れています。ターム留学とは奨学金をベースとした選抜制の留学制度で、2か月強の間ニュージーランドにホームステイをして学ぶというものですが、このところターム留学を希望する生徒の層が厚くなってきています。これは、積極的に英語を使ってコミュニケーションし、海外で学びたいという生徒が増えてきているからです。こういった積極性も、ベルリッツの英会話や外国人教員との触れ合いを通じて得られた成果だと捉えています。

部活動を通じて情操を育む

ICT機器などを用いての自主学習など、個人でも学べる機会が広がりつつある現代で、仲間と場を共有し、共通の目標を達成していくという部活動の重要性がますます高まっています。
本校でも部活動は極めて盛んで、中学生の9割、高校生の7割が何らかの部活動に取り組んでいます。特に高校では、マーチングバンド部、オーケストラ部、ハンドベル部の3つの部を合わせると250名以上の生徒が音楽に関わり大きな実績を残しています。
そこで本校では、2017年からの3ヵ年計画として上記の3部を強化部活に指定し、その活動を応援してきました。マーチングバンドは日本で最も早くから活動を始めた団体のひとつで、全国大会グランプリはもとより、各種メディアでの演奏や有名ミュージシャンとの共演など様々な場で活躍しています。ハンドベル部は複数回の世界大会への出場実績があり、オーケストラ部は台湾の学校との交流があります。本校のオーケストラ部と台湾の学校は以前本校で合同演奏を行ったことがあり、その経験は生徒に大きなインパクトをもたらしました。そこで近い将来台湾に訪れることを計画しています。これらの活動は生徒にとって技術を磨くうえでの大きな励みになり、また国際交流という観点からも有意義な経験となります。
音楽の取り組みは本校内だけに留まらず、学院全体をもつなぎます。例えば毎年12月に行われる学院のクリスマスコンサートのフィナーレでは、本校のオーケストラ部の演奏をバックに、学院の両小学校の生徒たちが合唱します。生徒は毎年入れ替わるのですが、演奏も合唱も毎年上達し続けているところに子どもたちが持つ可能性の大きさが実感されます。
音楽や芸術は生徒たちの情操を育みます。これからも音楽が響き文化の香る学び舎であり続けたいと考えています。
部活動を通じて情操を育む
クリスマスコンサート